2012年08月31日
「業務の安全」について考える。
昨日、夏休みを利用したインターシップで、本土から来ている学生のお別れ会を行いました。
そして、先月から企画していたことを実行しました。
その企画とは・・・・改めてスタッフに「業務上での安全」について、考えてみてもらいたいという企画です。
そのきかっけは、2・3ヶ月前に私の同級生で同じく設計業務を行っている方と久しぶりに再開した時のことでした。
彼は、ちょうど1年程前に、業務中に大きな怪我をしました。
以前から、廻りの方から業務にも復帰したという話を聞いていたので、大丈夫だったのかな・・・って思っていたのですが・・・・
その時、彼を見てとても衝撃でした。
松葉杖と足を固定する装具姿!
「複雑骨折」「粉砕」というキーワードが並ぶような大けがした・・・
事故から1年経過しておりますが、未だに手術等の治療を繰り返しているようです。
彼から事故の話を聞くと、私が予想できる範囲外での出来事でした。
しかも、その業務内容は、設計事務所であれば、よくある業務です。
その時、私は思いました。
今まで、一度も考えもしなかった事故だったいうこともあって「私も予備軍だな。」って・・・
正確には、誰しもその時、一瞬くらいは頭によぎるかもしれない意識だけれでも、スルーしてしまうくらいの意識かもしれません。
実際、昨日、私以外で、スタッフ3名、他社設計事務所1名、現役建築大学院生1名、一般の方1名、計6名の中で、全員が「考えてもいなかった!」と口を揃えて驚いておりました。
その場にいた全員が、私同様、予備軍と言えます。
本人も言っておりましたが、本当に「一瞬の気の緩み」ということでした。
よく知っている同級生ということもあって、完治して後から話を聞くよりも、進行形の治療中に、この話を本人からスタッフに聞いてもらった方が、心に伝わると思い、お願いしました。
彼も同じような事故を減らしたいという思いもあり、快く引き受けてくれました。
昨日は、事故時の話や入院中の話、そして治療時の写真も見せてもらったりと、怪我をするとがどんなに大変なことなのか、みんなの心に残る話が聞くことが出来たと思います。
建築分野は、危険な業務が潜んでいる分野です。
自分は大丈夫だと思わず「危険は常に潜んでいる。」ということを常に意識して業務を行っていきたい思います。
みんなで「安全とは?」ということに考えさせられた良い時間を過ごすことができたのではないでしょうか。
協力してくれた同級生の彼に、大変感謝です。
一日でも早く治療が終わることをスタッフ一同願っております。
ありがとございました。
しかし、この盛り上がった後、彼がインターシップの学生を飲みに夜の街へ消えて行きましたが・・・大丈夫だっただろうか・・・・
・・・
先ほど、インターシップの学生から話しを聞いたら、朝6時まで飲み歩いていたそうです・・・
朝6時までとは・・・さすがにコレも私の予想外でした・・・・
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2012年08月25日
敷地調査と測量
先日、新しい住宅の計画を始めるための敷地調査と測量を行いました。
元々、測量士が正式に行った測量図のデータも揃っておりますが・・・・
それでも、私の事務所では毎回自前で測量を行います。
何故だと思いますか?
測量士による測量はとても正確に出来ています。
もちろんそのデータで法務局に財産として登録されます。
特に古くからある地域でよくある話ですが、
「この木から自分の敷地という風に親から聞いていました。」
「昔、おじいちゃんと隣のおじいちゃんとで話し合い、この辺りとあの辺りを部分的に当時交換したそうです。」
と自分たちが認識していた土地の形状と実際登録されている敷地が異なっていたケースはありがちな話です。
測量士による測量は、公式なもので、数値的に敷地境界を定めているので、現況の樹木やブロック塀などの配置は考慮されません。
また、高さに関するデータもありません。
ですので、設計を進めるにあたって、現況を素直に測量し、登記されているデータと比較しながら、計画を進めることで、
「あっ!建物が入らない!」
「木にあたってる!」
「電柱がある〜」
という事態を避けることができます。
測量することで気づく情報が多いことから、この作業は、分かりきっている土地でも安心して進めるために毎回行っております。
そのために気になったらいつでも測量出来るように測量機も自前用意しております。
ん〜、それにしても女性ばかりのスタッフなので、測量風景がよく見る風景と様子が少し違いますね。
日焼け対策らしいです。
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