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Posted by TI-DA at

2011年11月23日

外科医的建築家 今川憲英氏


先週、私の大師匠である今川憲英氏が東京から名護にいらっしゃいました。びっくり!

東京では、今川氏のTIS&Partnersという構造事務所で私も働かせて頂きました。

今川氏は、日本を代表する構造家の一人で、現在でも現役バリバリで活躍されているとてもパワフルな凄い方です。

そんな今川氏が、今回、沖縄の用事でいらっしゃる予定があるということで、退社して沖縄に戻った私のことを思い出してくれて、名護まで立ち寄って頂いて、会うことになりました。ニコニコ

なんとも嬉しい出来事でした。ニコニコ





せっかく、久しぶりに会うので、夕食を一緒にすることになりました。おすまし

なかなか、今川氏の話を直接聞く機会なんて、今では滅多にあることではありませんので、スタッフも同席させて頂くことをお願いし、みんなで今川氏を囲って、夕食会を行いました。

久しぶりにお会いして名刺を頂くと「外科医的建築家」という肩書きになっておりました。ニコニコ

確かに構造というのは建物の骨組などを扱う分野なので、外科医的なのかもしれませんね。ヒミツ




夕食会では、昔懐かしい話やその頃の所員の近況の話で盛り上がりました。ニコニコ

また、現在、今川氏が開発している新素材(炭化珪素構造体による「CO2エコストラクチャー」)の話や仕事の話をiPadを見せて頂きながら、日本の第一線の話を直に聞くことが出来ました。ニコニコ

その中には、その頃、私が担当した建物もありました。おすまし

ちょっと懐かしく、また嬉しかったですね。ニコニコ

東京にいたころは、それが当たり前だったのですが、地方に戻って、いざ独立してみるとその時の環境の凄さを改めて実感します。

改めて今川氏の凄さを実感しながら、その頃今川氏の元で修行できた時期があったからこそ、今があることに感謝していることを今川氏にお話させて頂きました。おすまし





そうそう、沖縄でもみなさんが知っている今川氏の仕事がありますよ。おすまし

海洋博公園内にネットで遊ぶ遊具がありますがご存じですか?

そのネットの構造解析を行い、ネットの安全性などを確認する仕事もしているんですよ。

構造の活躍出来る範囲は、広いですよね。





そんな感じで、スタッフも名護に居ながら、今川氏の話を聞けるなんて考えもしなかった出来事でしたので、大興奮でした。ニコニコ

夕食会の中で、うちのスタッフが、こんなことを言っていたことが個人的には印象的でした。

「師匠の師匠なんですよね。」びっくり!

本人たちは冗談のつもりで言っていると思うのですが、この言葉を聞いたとき、正直はっとしました。

そっか、今川氏の名に恥じない仕事をしていかないといけないなっということと

そして、私がそうだったように、スタッフが私の元で働いていたことを誇りに思えるような仕事をしていかなければならないなっと身の引き締まるような思いになりました。

後悔しないように頑張ろうっと、勝手に決意した瞬間でもありました。ニコニコ




今川さん、この度は名護までお越し頂きありがとうございました。ニコニコ

今度、事務所に遊びに行きますね。ニコニコ






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タグ :今川憲英


Posted by Shingo at 19:31お仕事

2011年11月10日

構造設計の現場監理では「経験値」と「感」も大切!


先日(11月8日)、沖縄で震度4の地震がありましたね。びっくり!

私は、ちょうど自宅の2階で昼食を取り始めるとこでした。

結構長い揺れだったように思います。

子どもたちが通う小学校では、「・・・ちゃんと5分以内に避難出来ました。家でも話題にして下さい。・・・」とその後、メールで連絡がありました。ニコニコ

私が知っている限りでは、実際に避難した事例は身近では初めて聞きました。

私は、その直後、「こんな時のために構造設計というものがあるんだなぁ」と再認識しました。おすまし




その日の夕方、ある住宅の基礎の配筋検査がありましたので、ご紹介します。

みなさんは、「構造設計」や「構造計算」という言葉は耳にしている方は多いと思います。

今回の検査は、まさに構造分野です。ニコニコ

鉄筋コンクリート造の場合、コンクリート・鉄筋・型枠は、構造監理がメインと考えてもらうとイメージしやすいのかも知れません。おすまし




ここで大切なのは、構造設計はもちろん、構造設計の意図通りに現場が出来ているのかをチェックすることが大切です。おすまし

構造設計がちゃんと出来ていても現場がその構造設計の意図するものになっていなければ意味が無いのです。




ここで「意図するもの」というところが重要なのです。

鉄筋が入っていれば安心ということでもありません。

どのように入っているのかも大切です。おすまし




現場では、図面通りにいかないケースもよく見かけます。ガ-ン

また、その構造的な対応や判断も必要になってきます。




毎回現場の職人も同じ方ではないこと多いので、その方がどのような仕事をするのかも分かりません。

オリジナルの建物を造っている限りは、毎回、同じ構造でもありません。

ですので、毎回、現場で構造設計の意図通りに出来ているのかをチェックする必要があります。おすまし




私の事務所では、実施設計からは各建物に担当者がつきます。

まず、担当者が図面通りに出来ているのかを事前にチェックします。おすまし



そして、その後、構造設計者本人である私が現場を再度チェックします。おすまし

やはり、構造設計者の目線で見ると、指摘することはありますね。おすまし

事前チェックは、担当者のトレーニングにもなりますし、二重チェックにもなりますので、構造部分だけではなく、このようなスタイルで検査を行っております。




地震の翌日、スタッフと話しをしました。おすまし

「構造図面通りに現場が出来ていることの確認だけで良いのか?」ということです。

「もし、構造図面が間違っていたらどうする?」ということも話てみました。




構造設計者であれば、現場を見て、「ん、なんでこうなっているんだ?」とか「ここより、なんでここが鉄筋が多いんだろう?」とか「鉄筋の向きこれで良かったけな?」とか図面だけに頼らず、経験値からも察知することもあります。おすまし




私は、一番初めは図面を見ないで検査を行うことにしております。ヒミツ

そして、この建物がどんな構造なのかを把握し、経験値や感でチェックしてきます。

その後、図面と照合させて最終的に検査を終えるようにしております。おすまし




みなさんも経験ないですか?

「なんか、へんだよなぁ。だけど、なんだろう?」みたいな経験。おすまし




そういった経験値による感もとても大切だと私は思います。

図面だけに頼らず、自分の経験値や感でもチェックすることは大切だと思います。おすまし




私の事務所では、ご存じのように構造設計は、私自身が行っています。おすまし

構造に関しては特に私の確認無しでは、先に現場を進めないようにしております。

性格でもあると思いますが、自分で確認しないと落ち着いて眠れません・・・ガ-ン



ちょうど沖縄でも地震もあったこともあって、今回は、構造のお話にしてみました。おすまし








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Posted by Shingo at 10:42お仕事

2011年11月07日

木造大工と打合せ


先日、現場進行中の古民家風家屋の木造骨組部分の打合せを行いました。おすまし

その時の木造大工との打合せの時の様子をご紹介致します。

県内で普段耳にする「大工さん」というと内装工事の木工事を行う大工さんのことを指すことが多いと思います。

今回の大工さんは、構造である骨組みを組み立てる側の大工さんの方です。

県内には、こういった大工さんは、他の工種に比べるとかなり少ないと思います。ヒミツ

今回担当してくれる大工さんは、他の建物でも以前にご一緒したこともある大工さんでした。おすまし




大工さんは、実寸大の建物を縮小して図面化しがちな私たちの思考に反して、常に実寸大で考えることを大切にしているように見えます。

ほとんどの大工さんは、説明を行うときに実寸大で解説しようとします。びっくり!

これに反して、私たちは、縮小した図で物事を考えることが多いので、A4用紙に納まるくらいのスケッチで物事を考えてしまいます。ガ-ン

もちろん、私の事務所でも詳細な検討が必要な場合は、実寸大で図面を描いたり、部分的に模型を作ったりしてチェックを行うこともあります。

しかし、大工さんはこんな風に手っ取り早く、すぐに原寸で描いて検討しちゃいます。びっくり!



検討する時の道具も私たちは、15cm程度の「三角スケール定規」ですが、大工さんは、いきなり「さし金」です!びっくり!

なんだかカッコイイですよね。ニコニコ




私たちは、縮小して計画を進めていきますが、最終的には、原寸大の物を造っているんだという意識は大切だなということを再認識した打合せにもなりました。

この仕事、奥が深くて楽しいですね。おすまし






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タグ :木造大工


Posted by Shingo at 09:47お仕事