2011年11月07日
木造大工と打合せ
先日、現場進行中の古民家風家屋の木造骨組部分の打合せを行いました。

その時の木造大工との打合せの時の様子をご紹介致します。
県内で普段耳にする「大工さん」というと内装工事の木工事を行う大工さんのことを指すことが多いと思います。
今回の大工さんは、構造である骨組みを組み立てる側の大工さんの方です。
県内には、こういった大工さんは、他の工種に比べるとかなり少ないと思います。

今回担当してくれる大工さんは、他の建物でも以前にご一緒したこともある大工さんでした。

大工さんは、実寸大の建物を縮小して図面化しがちな私たちの思考に反して、常に実寸大で考えることを大切にしているように見えます。
ほとんどの大工さんは、説明を行うときに実寸大で解説しようとします。

これに反して、私たちは、縮小した図で物事を考えることが多いので、A4用紙に納まるくらいのスケッチで物事を考えてしまいます。

もちろん、私の事務所でも詳細な検討が必要な場合は、実寸大で図面を描いたり、部分的に模型を作ったりしてチェックを行うこともあります。
しかし、大工さんはこんな風に手っ取り早く、すぐに原寸で描いて検討しちゃいます。


検討する時の道具も私たちは、15cm程度の「三角スケール定規」ですが、大工さんは、いきなり「さし金」です!

なんだかカッコイイですよね。

私たちは、縮小して計画を進めていきますが、最終的には、原寸大の物を造っているんだという意識は大切だなということを再認識した打合せにもなりました。
この仕事、奥が深くて楽しいですね。

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Posted by Shingo at 09:47
│お仕事