先週、私の大師匠である
今川憲英氏が東京から名護にいらっしゃいました。
東京では、今川氏の
TIS&Partnersという構造事務所で私も働かせて頂きました。
今川氏は、日本を代表する構造家の一人で、現在でも現役バリバリで活躍されているとてもパワフルな凄い方です。
そんな今川氏が、今回、沖縄の用事でいらっしゃる予定があるということで、退社して沖縄に戻った私のことを思い出してくれて、名護まで立ち寄って頂いて、会うことになりました。
なんとも嬉しい出来事でした。
せっかく、久しぶりに会うので、夕食を一緒にすることになりました。
なかなか、今川氏の話を直接聞く機会なんて、今では滅多にあることではありませんので、スタッフも同席させて頂くことをお願いし、みんなで今川氏を囲って、夕食会を行いました。
久しぶりにお会いして名刺を頂くと「外科医的建築家」という肩書きになっておりました。
確かに構造というのは建物の骨組などを扱う分野なので、外科医的なのかもしれませんね。
夕食会では、昔懐かしい話やその頃の所員の近況の話で盛り上がりました。
また、現在、今川氏が開発している新素材(炭化珪素構造体による「
CO2エコストラクチャー」)の話や仕事の話をiPadを見せて頂きながら、日本の第一線の話を直に聞くことが出来ました。
その中には、その頃、私が担当した建物もありました。
ちょっと懐かしく、また嬉しかったですね。
東京にいたころは、それが当たり前だったのですが、地方に戻って、いざ独立してみるとその時の環境の凄さを改めて実感します。
改めて今川氏の凄さを実感しながら、その頃今川氏の元で修行できた時期があったからこそ、今があることに感謝していることを今川氏にお話させて頂きました。
そうそう、沖縄でもみなさんが知っている今川氏の仕事がありますよ。
海洋博公園内にネットで遊ぶ遊具がありますがご存じですか?
そのネットの構造解析を行い、ネットの安全性などを確認する仕事もしているんですよ。
構造の活躍出来る範囲は、広いですよね。
そんな感じで、スタッフも名護に居ながら、今川氏の話を聞けるなんて考えもしなかった出来事でしたので、大興奮でした。
夕食会の中で、うちのスタッフが、こんなことを言っていたことが個人的には印象的でした。
「師匠の師匠なんですよね。」
本人たちは冗談のつもりで言っていると思うのですが、この言葉を聞いたとき、正直はっとしました。
そっか、今川氏の名に恥じない仕事をしていかないといけないなっということと
そして、私がそうだったように、スタッフが私の元で働いていたことを誇りに思えるような仕事をしていかなければならないなっと身の引き締まるような思いになりました。
後悔しないように頑張ろうっと、勝手に決意した瞬間でもありました。
今川さん、この度は名護までお越し頂きありがとうございました。
今度、事務所に遊びに行きますね。
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